ゲーセンのクレーンゲームコーナーによくあるプライズゲーム機のTRYPOD(トライポッド)をプレイした事ありますか?
光のルーレットを上手く当たりの所で止めると景品が取れるゲーム機です。
見た目のアイキャッチが良くゲームセンターの入り口付近に設置されていますので、見たことある方多いのではないでしょうか。
↓こんな感じのプライズゲーム機です。
トライポッドは光のルーレットがくるくると回っていて、当たりの部分(黄色いアーム部分)でぴったり止めるとアームが下に落ちて、景品がゲットできます。
ルーレットの目押しが得意な人には簡単に見えますよね。
このゲーム機、光の信号はカジノなどにあるルーレットではなく、デジタル信号で処理されているので、見た人やプレイした人は「これぴったり押しても光がズレて取れない仕様なんじゃない?」って思いますよね。
ゲームセンターのプライズ機ではそういった「スキル」ではなく、金額で取れるようになる仕様の機械を「確率機」と呼ぶのですが、果たしてこのトライポッドは確率機なのでしょうか?
Google検索やツイッターでトライポッドについて調べてみると、
・「実際やってみたけどやっぱり光がズレている」
・「やってみたら一発で取れた」
・「確率機と実力機の設定を変える事が出来る」
などと色々な情報があるようですが、実際にはどうなっているのでしょう。
上手い人は一発で取れたりしますよね、何かコツでもあるのでしょうか。
今回はそのTRYPOD(トライポッド)について仕様と攻略法・コツについて、ゲーセンで10年働いてきた元ゲーセン店員の私が詳しく解説します。
トライポッドの仕様については開発メーカーの担当者の人に直接聞いて内容を掲載していますので、必見ですよ!
設置した時にメーカーの方が稼働している様子を見に来られたので、その時に仕様や設定方法などを詳しく聞いてみました。
目次
TRYPOD(トライポッド)の仕様・確率機?
結論から言うと確率機ではありません。
確率機は設定金額に達するまで(ほぼ)絶対に取れない仕様ですが、このTRYPODはどれだけ設定を絞っても1回で当たる可能性はあります。
その理由や仕様について解説していきます。
クレーンゲームの確率機ってそもそもなんぞ?って方は別記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。
この機械が導入された際に、メーカーの販売担当者さんが機械の説明に来られたので直接質問して聞いてみました。
と言うお話が聞けました。
その話についてはメーカーさんの仕様書や文章等で発表されていない為、真偽は不明ではありますが、ゲーム機の内部設定項目や、実際にプレイしている人、ゲットしている人を見ている限り、その話が十分信用度の高いものだと思いました。
実際にゲームセンターで働いていた時に、全く同じ設定なのに1日で10個取れる事もあれば、1日で1個しか取れてないって事も多々ありました。
取れすぎて在庫がなくなったり、取れなさすぎて在庫が余ったりと、
店員側でサービスして取らせてあげる事もできないので、在庫コントロールが難しい台でした。(笑)
まとめると
ポイント
・確率機ではなく実力機
・ルーレットの光の速度は一定ではなく、1周ごとに速度に変化が生じる
・ピッタリ押したと思っても、難易度の設定次第で内部判定が厳しく取れない事がある
・難易度がどれだけ高くても、ピッタリ中のピッタリを当てれば取れる
・取れない人が続くと判定が緩くなる
・店員を呼んでも簡単にならない
ゲームセンター側は、
・ルーレットの光の速度
・ルーレットの光の周回ごとの速度誤差設定
・ルーレットの判定難易度設定
この3つの設定を上げれば上げるだけ難易度が跳ね上がります。
ルーレットの光の速度をマックスにすると目押しとかいうレベルではなくなるので、運ゲーになります。
しかし光の速度を遅くすると子どもでも簡単に取れる設定にできるので、
不振景品や過剰在庫の景品をさばくのに、簡単設定にして運営しているゲームセンターもあります。
トライポッドの光がズレたように見える理由
ルーレットの光がズレたように見える理由を図で解説します。
TRYPODには難易度設定があって、EASY・NORMAL・HARD・VERY HARDの順に難易度が上がっていきます。
この難易度設定で、止めるマスの内部設定が変わります。
難易度がHARDになると、1マスの内部は5分割され、1マスのみがアタリになるのでより正確に押さなければなりません。
これにより、見た目上きちんと当たりマスに止めたように見えても、
内部上では白のハズレマスに止まっている事となり、
隣のマスが点灯してハズレとなるのです。
これを見た人が光がズレていると言うのです。
難易度がVERYHARDになると、内部は10分割されます。
難易度がEASYの場合、1マスは内部で分割されないので見た目通りの判定になります。
ルーレットの速度設定にもよりますが、この場合目押しが簡単です。
TRYPODってどんなプライズゲーム?
株式会社マーベラス制作 2017年11月から稼働開始した比較的新しい機種です。
これまでの定番のクレーンタイプじゃないプライズマシンとして登場しました。
どのアームから落とすかという思考と、アームが落ちるたびにグラグラ揺れるドキドキ感、途中でやめるともったいない感があり、一度やり始めるとなかなかやめられない仕様。
株式会社マーベラスは元セガの関連会社出会ったが、様々な経緯を経て独立した会社。
オンラインゲームやゲームソフトの企画・制作・販売を主としている。
主なゲームソフトはルーンファクトリーが有名(牧場系楽しい!)
同社からはWACCA(ワッカ)という新しい音ゲーが2019年7月に稼働開始予定となっています。
詳しい内容は別記事にて解説しております↓
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WACCA(ワッカ)稼働日と収録曲【新作リズムゲーム】
続きを見る
TRYPODの攻略法
さて、仕様がわかった所で攻略法です。
簡単に言うと、「確率機ではなく実力機なのでピッタリ目押しするしかない」です。
ただそれだけでは「何だよそれ〜」ってなると思うので、ポイントをお伝えします。
ポイント
・プレイする前にデモでルーレットの光が回転しているのでそれを見てイメトレをする。(実際プレイする時と同じ速度)
・1周ごとにリズムを合わせて押そうとしても回転速度が違うのであまりアテにしない
・ルーレットの速度が早いとほぼ運ゲーなのでなるべくルーレットの速度が遅い台でプレイする
・機械の中に入っている景品が少なくなっている台でやる(誰かが取れるということは取りやすい可能性がある)
・お菓子がたくさん積まれているタワー系は崩すのが大変で割に合わないのでやらない(1本2本当てた所でビクともしない)
・動体視力が高い人が有利(格ゲーでフレーム単位の読み合いや動きができる人とか良)
TRYPODでは店員さんとの交渉で取りやすくするのは難しいですが、他のクレーンゲームなら可能なので、別記事で紹介している交渉術をチェックしてみてください!
>>クレーンゲームで取りやすくする為のゲームセンター店員との交渉術
安くゲットする為には店員さん力を借りることも大事です!
トライポッドで光をとめたのにアームが落ちない理由
きちんと光をアーム部分でとめたのにアームが落ちない不具合に遭遇した場合、以下の理由が考えられます。
店員側の再設定ミス
一度当たってアームが落ちた場合、機械は落ちた判定をしており、再度同じところに当たってもアームが落ちる挙動をしません。
その為、通常であれば店員がアームを持ち上げて、再セットボタンを押して機械にリセットをかける必要がありますが、
たまに店員がアームだけ持ち上げてリセットし忘れる事があります。
その結果アームは上がっているが、機械は落ちている判定になっている為、当たったとしてもアームが落ちない不具合が発生します。
事前に確認する方法として、
スタートボタンを3秒くらい長押しすると、アームがある判定になっている所が光ります。
アームがあるのに光っていない場合はリセットミスというのがわかります。
配線ミス・アームユニット不良
アームユニットは全箇所に搭載されているものではないので、アームの場所を変える時はユニットの位置を取り替える必要があります。
その際、各停止するポイント毎に決まった配線があってそれに接続するのですが、配線に番号が振っていないので、たまに1個ズレてしまう時があります。
例えば1番で停止するポイントに設置したのに、配線は2番を繋いでしまうと、いくら1番に当たったってもアームは降りないのです。
または接続したアームユニットが不良である場合、当たり信号が送られてもアームは落ちないです。
乗っている景品の負荷が強すぎてアームが落ちない
当たった時にアームはロックが解除されて落下する仕組みですが、
うまい棒や山積み系のお菓子等の場合、アームに様々な方向から負荷がかかる為、
ロックが解除されてもアームが落ちない不具合が発生する事があります。
どちらのケースも店員に言えば確認する事ができます。
・内部のボタンを押すと、セット状態になっているユニット部分は光る仕様
このボタンを押すと、落ちている判定になっている部分は光りません、
なので光ってないのにアームが残っているとこは何かしら不具合があったということがわかりますので、
店員に下げてもらいましょう。
もしトラブルにあっても、テストモードでどこに判定があったか見れる仕様
もしトラブルにあって当たったかどうかわからない場合、
筐体内のテストモードにてどのユニットに判定があったか過去に遡って見る事ができます。
各ポイント毎に番号が割り振られており、前回プレイで何番に判定が当たったか見る事ができます。
その他のプライズゲーム機の仕様と攻略法
TRYPOD以外のプライズゲーム機について別記事で解説してますので、こちらもぜひご覧ください。
◆バーバーカット
ハサミがついたアームを操作して、景品が吊るされた紐を切るゲーム機です。
>>【バーバーカット攻略】確率機の仕様と上手に狙える裏技【写真で解説】
◆UFOあらかると
ハサミの形をしたアームを操作して、景品が吊るされたフックを下に押して落とすゲーム機です。
>>【UFOあらかると攻略】確率機?仕様と上手に狙える裏技【写真で解説】
◆バブルキャッチャー
ボタンを押すとボールに入った景品が落下するので、くるくる回っている穴に入れるゲームです。
>>バブルキャッチャーの攻略と仕様【ゲームセンタープライズゲーム機】
◆トレジャーロード
TRYPODと似たようなルーレットゲームで、コナミから『トレジャーロード』が稼働開始しました!
ルーレットを当てると、そのマスのベルトコンベアが動くので、手前まで動かして景品を落とすゲームです!
>>トレジャーロードは確率機?その仕様と攻略法を解説【ベルトコンベア】
◆ミニクレ
1台で上下左右の4席遊べる小さいクレーンゲームについての攻略法。
>>【ミニクレ】何回やっても取れないのはなぜ?確率機の仕様と攻略法
まとめ
TRYPODは実力機でした!
トライポッドはUFOキャッチャーのように、どこどこを右アームで引っ掛けるとか細かいテクニックがいらないので、みんなでワイワイやると盛り上がります。
1プレイ毎にワーキャーと盛り上がるのも楽しいです。
「難易度MAX挑戦者求む」などのPOPを付けて、光の速度をマックスにして、1回当てればゲットの設定でやったらたくさんの方が挑戦してくれました(笑)
実力機ではありますが、要はタイミングよく押すだけなので、
家族連れでもお父さんが全く取れないのに、子どもがやったら一発で取れたりする機械です。
自分の実力に自信がある方は、デカクレやUFOキャッチャートリプルなどの確率機とか、
店員のサポートが必要な普通のUFOキャッチャーよりは安く取れるのかなと思います。
やっぱり取れた時のドキドキ感はたまりませんよね。
詐欺だのクレーンゲームの闇だの店員の気分に差配されない、クレーンゲームが増えていく事を願います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。