2016年はゲーセン業界に大きな変動がありました。
爆死と爆売れしたアーケードゲームが誕生し、爆売れしたゲームを購入できたゲーセンは大幅に業績が伸び、爆死したゲームを購入したゲーセンは閉店にまで追い込まれるという、ゲーセン業界が大きく動いた年です。
爆売れしたゲームとはもちろん『艦これアーケード』です!
これはほんと凄かったです。
10年以上ゲーセンで働いてきた私ですが、この高稼働っぷりはWCCF以来ではないでしょうか。
2016年は艦これのおかげでゲーセン業界は前年比を大きく上回る事が出来ました。
しかしそんな艦これアーケード人気の裏で、爆死してしまったゲームが多数あります。
そこで今回は、2016年に稼働開始したアーケードゲームから爆死したゲームのランキングを発表します。
ゲームセンターで10年以上働いていた私が、売上、ゲーム性、筐体の値段、維持費等諸々を加味して判定しております!
目次
爆死したアーケードゲームの評価基準
まずは爆死したゲームの選定基準について。
1.人気度
人気度、つまり売上(インカム)評価
基本稼働開始してからのスタートダッシュでコケたゲームは生き残れません。
売上悪い
売上高い
2.筐体価格
そのゲーム機の筐体価格で評価
筐体価格が高い台は利益が出るまで時間がかかります。
高い
安い
3.ゲームセンターへの影響
占有面積、設置作業・売上・購入費諸々加味した影響
ダメージ大
貢献
各項目5段階の☆評価を付け、総合☆数が最も低い筐体が2016年もっともゲーセンにダメージを与えたゲーム機になります。
ここでは数店舗しか設置されなかったようなゲーム機は除き、全国での設置台数が多かったゲーム機をメインに選定します。
2016年に稼働開始したアーケードゲーム一覧
2016年に稼働開始したアーケードゲームをご紹介します。(五十音順)
・アイカツスターズ!
・ウルトラマンフュージョンファイト!
・艦これアーケード!
・機動戦士ガンダム マキシブーストON
・機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー
・三国志大戦
・シアトリズム ファイナルファンタジー ーオールスターカーニバル
・スーパードラゴンボールヒーローズ
・ツナガロッタ
・ドラゴンクエストモンスターズ バトルスキャナー
・バベルのメダルタワー
・マジシャンズデッド
・マリオ&ソニック AT リオオリンピック アーケードゲーム
・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
2016年に稼働開始したゲームは14タイトルでした!
爆死したアーケードゲームランキング2016
それでは爆死したアーケードゲームランキング2016を発表します!!!
年内16タイトルの中からベスト3の発表です!!
爆死したアーケードゲーム2016【第3位】
第3位 シアトリズム ファイナルファンタジー ーオールスターカーニバル
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
スクウェアエニックスが発売した、シアトリズム ファイナルファンタジー ーオールスターカーニバルが第3位!
2016年9月稼働開始。
現在も稼働中。
ニンテンドー3DSで発売されて大ヒットしたシアトリズムファイナルファンタジーの移植作。
1.人気度
3DSで人気があったゲームだが、3DSでやればいいよね!と言うことでほとんど稼働せず。
特に目新しい要素もなかった・・・
2.筐体価格
コンバージョンキット代は不明
3.ゲームセンターへのダメージ
パズドラバトルトーナメントのコンバージョン機なのでダメージは少なめです。
しかしパズドラバトルトーナメント自体のダメージは全く回収できてません。
一応音ゲーなので周囲の筐体との音の干渉を気にしないといけなかったので、設置位置に悩まされました。
爆死したアーケードゲーム2016【第2位】
第2位 マジシャンズデッド
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
バイキングが発売したマジシャンズデッドが第2位を受賞!
2016年12月稼働開始。
2018年11月稼働終了。
魔法使いと超能力者が3vs3で戦うアクションゲーム。
モーションセンサーとグリップコントローラーによる新しいゲーム性。
1.人気度
稼働初週からほぼ売上なし。
似たゲームでガンスリンガーストラトスがあるので、ユーザーは得られず。
2.筐体価格
1台約150万円
3.ゲームセンターへのダメージ
予想通り大コケしたゲーム。
しかしネシカクロスライブにコンバージョンしたのでダメージは少なめ。
(ネシカクロスライブが売上あると言うと微妙ですが)
ほぼ誰もプレイしていないのに、センサーエラーやらグリップコントローラーのエラーやらメンテが面倒だった思い出。
爆死したアーケードゲーム2017【第1位】
第1位 機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
バンダイナムコが発売した機動戦士ガンダム U.C.カードビルダーが第1位を受賞!
2016年3月稼働開始。
2018年3月サービス終了
7年間稼働していた機動戦士ガンダム0079カードビルダーの後継機。
旧作はSEGAが開発したが、今作はフロムソフトウェアが開発。
1.人気度
人気だったガンダムカードビルダーの後継機ともあって、最初の頃は人気があった。
ガンダムファン強し!
しかしゲーム性の悪さ、ユーザビリティ無視の設計、レアカード排出率の異常さもあり稼働が急降下。
2.筐体価格
1台約250万円
3.ゲームセンターへのダメージ
この筐体は本当に酷かったです。
何と言ってもカード詰まり多すぎ問題!!
カード詰まる→ゲーム停止→テストモードに入って復旧、これが日常茶飯事です。
ひどい時はカード1枚排出毎に発生します。
カード詰まりでゲームが停止してお客様もイライラ、私も毎回呼ばれてイライラでした。
最終的に「カードを上下逆さまにしたら詰まりにくいよ☆」というありがたいお言葉が公式からお達しがありましたが、それでも詰まりました。
これだけ酷いアーケードゲームは私が働いてきた中でも歴代トップクラスです。
他にも売れていないアーケードゲームは山ほどありましたが、これだけ不具合対応に追われたのはこのゲームくらいです。
年代別の爆死ゲーム
2016年以外の爆死ゲームを別記事で紹介していますので興味がある方はそちらも読んでみてください。
・2017年の爆死したアーケードゲームランキング。
-
大コケしてゲーセンに被害を与えたアーケードゲーム【2017年】
続きを見る
・2018年の爆死したアーケードゲームランキング。
-
爆死したアーケードゲームランキング【2018年】
続きを見る
・2019年にサービスを終了するアーケードゲーム情報。
-
2019年サービスを終了するアーケードゲーム【ありがとうボダブレ】
続きを見る
・人気が出ていない星と翼のパラドクスに関する記事はこちら。
-
【星と翼のパラドクス】はなぜ人気が出なかったのかについて考察する
続きを見る
まとめ
以上、爆死したアーケードランキング2016でした!
2016年ランキング
1位 機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー
2位 マジシャンズデッド
3位 シアトリズム ファイナルファンタジー ーオールスターカーニバル
2016年は歴史的大コケしてくれたガンダムUCカードビルダーと歴史的大ヒットとなった艦これアーケードが発売された年となりました。
2016年は艦これアーケードのおかげで、テレビゲームカテゴリの売上は前年650億に対して、720億に達しました。
この差70億円分は全て艦これパワーです。
ここまで伸びると想像していた方はあまりいなかったのではないでしょうか。
全盛期は3時間待ちとかザラになってましたからね、しかもみんなそれでも並んで待つという人気っぷりでした。
この台を多く導入できた店舗とそうでない店舗で売上に大きく明暗が分かれる年となりました。
この年は発売されたゲームのタイトルが多く、さらに大型筐体が多かったのでレイアウト変更や搬入・組み立て作業が大変だった記憶があります。
三国志大戦8台組み立てはめちゃくちゃハードでした・・・