ゲームセンターで働いている方、日々お疲れさまです。
業務をこなしてもこなしても仕事がなくならない・・・
残業続き、そんな事になっていませんか?
そんな環境だとブラックな仕事だなって思いますよね。
ゲームセンター業界がブラックな原因はマルチタスクにあるってご存知でしたか?
もちろん人員不足が大きな要因であるのは確かですが、たとえ人員がいたとしても残業やサービス残業はなくならないのです。
なぜなら個人の仕事の取り組み方に問題があるからです。
マルチタスクは社会人にとって必須なスキルのように言われますが、実は違うんです。
私は10年ゲームセンターで働いてきて、その仕事の取り組み方に大きな問題があると感じました。
そこで今回はその仕事の取り組み方の問題である、マルチタスクについてお話していきます。
目次
マルチタスクの問題点
マルチタスクの問題点として、そもそも人間は1つの事にしか集中できませんし、1つの事しか考える事ができないからです。
実際にマルチタスクを人間が行う場合、
一度に複数の事を同時に処理しているのではなく、異なる事柄を素早く行き来して実行していると言われています。
脳内の処理で考えると、マルチタスクは複数のシングルタスクを何回も切り替えて実行する事で脳に負荷がかかり、
集中力が低下します、結果的に生産性が低下するのです。
あなたもしくはあなたの同僚に、
「仕事をたくさん抱えているけどいつになっても終わらない」とか「あっちこっち動き回っているのに結局何してたかわからない」って人いませんか?
「今日仕事何終わらせましたか?」って聞いた時に、
「忙しかったから」とか理由をつけて何も成果を答えられない人はマルチタスクを行っている人なのです。
仕事をあっちこっちつまみ食いするせいで、完了する仕事がなく、
また複数仕事を切り替える事で「どこまでやってたか」を思い出す無駄な労力がかかり、結果的に何も出来ていないという状態になるのです。
さらに、マルチタスクで仕事をやっている人は、シングルタスクで仕事をやっている人に比べて、
外部からの影響にとても左右されやすいです。
簡単に言うと気が散りやすいのです。人に話しかけられたり、
何かストレスがかかると不安定になり、仕事の効率が大きく下がります。
なぜ会社はマルチタスクを強いるのか
サービス業全般、マルチタスクを推奨しています。
飲食業で言えばワンオペなどやキッチンとフロント業務が兼務であったりと、
複数の業務を1人で行うのが当たり前になっています。
ゲームセンターも同様で、社員の場合はフロアを見ながら接客し、
アルバイトにし指示出し、事務作業も進めながら、機械のメンテナンスや修理をしなければなりません。
色々やらないといけない事があるからマルチタスクを強いるのです。もっと簡単に言うと「人件費を削りたいから」ですね。
これがサービス業界をブラックにしている要因なのです。
これらに影響される事で、サービス業に従事している方は
、自然とマルチタスクな仕事の取り組み方になってしまい、結果的に仕事が終わらずに残業やサービス残業が増えるのです。
本来であれば、1個1個の仕事を1個1個順番に消化していく事が一番効率が良いのです。
ゲームセンターを例に出すと、開店前や閉店後の人件費を削り、営業中にメンテナンスや清掃をするように言ってきます。
しかし営業中な為に、お客様がいる台はメンテナンスや清掃が出来ないので、
空くまで別の作業をしたりと行ったり来たりしなければなりません。
また、閉店後であれば誰もいないので工具や部品を出しっぱなしにして作業しても問題ありませんが、
営業中だとお客様の邪魔にならないよう移動させたり、盗難に合わないよう移動のたびに撤去しなければなりません。
さらに接客で呼ばれるたびに作業が中断されます。
営業中に仕事を詰め込まれた事で、接客をしている時間がなくなったり、
作業中に接客を求められるとイラっとしてしまってクレームや、店員の態度が悪いといった事になるのです。
そしてこういった非効率な作業が積み重なり、
仕事が終わらない、残業が増える、といった事になっているのです。
営業中は接客対応のみを行い、営業時間外でメンテナンスや事務作業をするのが顧客の満足度を向上させたり、労働環境の改善に繋がるのではないでしょうか。
人件費だけを見ていると後々痛い目にあうと思うんですけどね・・・
全国展開しているゲームセンターでも、店舗によってクオリティの差が大きくあるのは、
担当している人の仕事の取り組み方の差が出ているのだと思います。
そもそもマルチタスクとは
マルチタスクとは、「1人で同時に複数の仕事をする」事です。
例えばメールを見ながら電話をしたり、誰かと話しながら仕事をする、と言った〇〇しながら△△するといった事です。
反対に「1人で1つの仕事を順番にする」事をシングルタスクと呼びます。
マルチタスクは一見複数の仕事を同時に進行できるので、効率が良いと思われますが、実際には効率が悪くなってしまうのです。
特に仕事で考えた場合、マルチタスクには様々な弊害が生じます。
マルチタスクをやめてシングルタスクで仕事をやる
まず当日やる仕事を整理しましょう。そしてその仕事の優先順位と、かかる時間を出します。
基本優先順位で仕事をした方が良いのですが、私は「すぐ終わる仕事からやる」のを推奨します。
なぜなら仕事があと10個あった場合、
1個の仕事が時間がかかるものを先にやるとまだ9個もあるって考えながら仕事をしなければなりません。
しかしすぐ終わる仕事を5個終わらせて、
あと5個終わらせたら良いって考えながら仕事をした方がストレス面で考えた時に気が楽になるからです。
そして外部からの影響をなるべく排除しましょう。
どうでも良い自分に関係のない社内メールは読まずに捨てて、必要なものだけ読む。
上司から仕事を振られる場合はその上司がいない所で仕事を進める。
上司から仕事を振られた場合は、今これをやっているので終わってからで良いですかって言えるようにして、集中して仕事を進めるのが良いです。
いかに自分が集中して仕事をできる環境にするかが重要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゲームセンター業がブラックで仕事が終わらないのはマルチタスクのせいというお話でした。
これはゲームセンター業界だけでなく、他の業種でも同じことが言えます。
ブラックな業務内容についてはこちらで解説してます。
>>【ゲーセンってブラック?】元ゲーセン店員が実態を教えます
私は途中からシングルタスクの重要性に気付き、仕事の取り組み方を変えましたが、
自分だけがそれをやっても、自分の仕事効率が上がるだけで、他の人の分の仕事がまわってきて余計に仕事が増える事になりました。
その店舗全体や、会社全体で意識を変えないと良くはならないのだと感じました。
しかしシングルタスクにする事で多少の心の余裕は生まれると思うので、
仕事に行き詰まってたり、ストレス抱えている方は一度仕事の取り組み方を変えてみるのもありなのではないでしょうか。
ただこれは自分の仕事改善でしかないので、個人だけではどうにもできない部分が多いです。
どうにもならない時は思いきって転職するのもありかなと思います。
私も10年耐えましたが、限界がきて転職しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。