【タイ】クレーンゲームが賭博法違反で全撤去!?日本への影響は?

タイでクレーンゲーム(UFOキャッチャー)が全撤去されているとのニュースが飛び込んできました!

 

2019年6月18日にタイのデジタル経済社会省が、ゲームセンターに置かれているクレーンゲームやUFOキャッチャーは賭博法違反にあたると見解を発表しました。

これにより、タイ各地のゲームセンターからクレーンゲームが撤去されています。

 

タイでは違法との見解になりましたが、日本は一体どうなっているのでしょうか?

また、タイでのクレーンゲーム撤去による日本への影響について考察します。

 

日本のクレーンゲーム事情

クレーンゲームで取ったぬいぐるみの画像

日本のクレーンゲーム事情について解説します。

法の許可のもと運営をしているクレーンゲームと、法律外で運営をしているクレーンゲームがあります。

 

風適法対象のゲームセンター

法律の画像

日本のゲームセンターは、『風適法風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の5号営業に属し、営業には公安委員会の許可が必要となります。

風適法では営業時間・時間による年齢制限を遵守する必要があります。

 

この風適法の規制には、遊技の結果に応じて賞品を提供してはならないという規制があります。

賞品には、現金や商品券、物品などのほか、店舗の割引券や飲食引換券、ポイント付与なども含まれます。

つまりこの法律によると、クレーンゲームで景品を獲得することは違法という事になります。

 

しかし警察庁は、クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね800円以下のものを提供する場合については…『遊技の結果に応じて賞品を提供』することには当たらないものとして取り扱うこととする。

という独自の行政解釈で取り締まりを行わないというグレーゾーンの元、ゲームセンターは800円以下の景品を取り扱う事で営業をしているのです。

 

もしこのグレーゾーンが撤廃されれば、日本もクレーンゲームを全撤去しなければならなくなります。

 

警察の解釈によってゲームセンターの営業が左右されるのです。

 

ここで警察の解釈により規制された例をご紹介します。

 

特定の機種で撤去

射的のゲームの画像

『ファンタジーバンバン』という射的のゲームをご存知でしょうか。

2年ほど前に全国のゲームセンターで見かけた機種ですが、射的というゲーム性もあり結構人気のプライズゲーム機でした。

しかし突如一斉に撤去され始めたのです。

 

この『射的』というゲームは風適法の4号営業の許可が必要な機種に分類します。

つまり5号営業であるゲームセンターでの設置は違法行為になるので、一斉に撤去されました。

 

なぜ突然撤去されたのかというと、とあるゲームセンターがこのゲーム機の設置に関して指導を受け、撤去したとの情報が全国に広まったからです。

メーカーが発売し、ゲームセンターが購入して設置したプライズゲーム機であっても、警察がNGというと稼働させる事ができなくなるのです。

 

特定の仕掛けで撤去

たこ焼きのイメージ画像

たこ焼きキャッチャーをご存知でしょうか。

アームでピンポン球をすくって、たこ焼き器の中に落として、色が塗られた当たりの穴に入ったら景品がゲットできるという仕掛けです。

これは今もゲームセンターでよく見る仕掛けですが、警察は風適法の景品の2次交換禁止に該当すると指導を実施しました。

 

本来クレーンゲームは取れたものが獲得扱いになり、それを別の景品と交換するのは禁止されています。(2次交換禁止)

つまりたこ焼きキャッチャーで言うと、ピンポン球が獲得であり、そのピンポン球を景品と交換するのは違法であるという認識なのです。

 

ではなぜ今もたこ焼きキャッチャーが残っているのかと言うと、警察も県や場所によってOKだったりNGだったりと認識がバラバラだったりするのです。

グレーゾーン扱いという事ですね。

ですのでゲームセンター側も指導されるまでは設置しておこうという認識で設置したままになっています。

 

風適法対象外のゲームセンター

雑貨屋のイメージ画像

風適法対象外のゲームセンターはシングルロケと言われ、ゲームセンターを専業としない、他に本業がある施設は、ゲーム機の設置台数の制限以内であれば許可を得ずに運営をする事ができます。

映画館や、レンタルビデオ店などにある、クレーンゲームがこれに該当します。

この場合においても、景品価格800円以下の規制は適応されます。

 

しかし実際には高額なゲーム機、ゲームソフト、ブランド品などが取れるUFOキャッチャーが多数存在しています。

これは完全に違法なのですが、野放しにされているのです。

 

数年前に大阪のゲームセンターが高額ゲーム機などをエサに、絶対取れないUFOキャッチャーで営業して詐欺で摘発されましたが、この場合も景品が取れない事に対しての摘発であり、高額景品を扱っている事での摘発ではありませんでした。

 

警察も予算や人員が限られているので、クレーンゲームで数十万失ったとか、何か事件があったとかでない限りこれらをいちいち摘発する暇はないという事ですね。

 

日本への影響

日本の画像

タイでのクレーンゲーム撤去により、日本へどういった影響があるのか考察します。

 

クレーンゲーム機のメーカー

タイで稼働しているクレーンゲーム機は、YouTube動画やブログで見る限り、日本製のものは古いタイプのクレーンゲーム機が使われています。

つまりメーカーから直接販売ではなく、中古業者などから販売されているので、日本のクレーンゲームメーカーにはさして影響はありません。

 

クレーンゲームの景品

こちらもYouTube動画などを見ると、日本製のパチものが景品として並んでいるので、日本のメーカーには影響はありません。

 

クレーンゲームの規制

こちらは何かしら影響がある可能性があります。

タイでの規制報道や、射幸心問題などで世論の関心が高まると、これまでグレーゾーンであった高額景品の使用についての取り締まりが始まる可能性はあります。

 

高額景品が取れるクレーンゲームやガチャはYouTube動画でも多数取り上げられており、それを見た人がプレイする事で、売っている所がどんどん増えています。

確かに高額景品が取れるのは魅力的ですが、射幸心を煽りすぎる傾向にあるので、アプリゲームのガチャと同様、きちんとした規制が必要です。

 

これを機にどこかのゲームセンターで取り締まりが行われ、それが報道されれば一気に全国の違法営業しているゲームセンターが自粛を始めてくれるかもしれません。

-クレーンゲーム攻略