2019年11月頃から、全国のゲームセンターでガンスリンガーストラトス(ガンスト)が続々と撤去されています。
ツイッターでも色んな店舗の撤去ツイートがたくさん上がってきています。
特にラウンドワンの撤去が顕著で、減台ではなく一気に全台撤去している所も多々あります。
梅田のガンスト撤去されてて終焉を感じる pic.twitter.com/k1KuXwwS1m
— 夢喰いナナタ (@K7_sakasabo) November 17, 2019
一体なぜ撤去されていっているのでしょう?
ガンストのバージョンアップは2018年9月で終了し、充電期間に入っています。
シリーズの今後については世界に向けた内容になるとの発言もあり、ガンストファンは新作への期待もしていました。
そのまま音沙汰もなく約1年、何の発表もなく次々と撤去されるガンスト。
サービス終了?ガンスト4?新作が出る?
そんな疑問に元ゲーセン店員の私が撤去理由について解説していきます。
目次
ガンスリンガーストラトスが撤去されるのはなぜ?
ガンストが撤去される理由について解説します。
いくつか要因がありますが、売上が悪い・リース契約の終了・設置スペースの確保が主な要因です。
売上が悪い
全盛期は1週間で1台当たり数万円稼ぐという、アーケードゲーム機の中でも稼ぎ頭でしたが、その売上も徐々に減少していき、2018年9月の最後のバージョンアップからは一気に売上がなくなりました。
週間で1台数百円レベルにまでなってしまっています。
売上が悪いのに設置していても、電気代、通信量、メンテ費と維持費がかかるので設置し続けるだけで赤字になってしまいます。
特にガンストはガンのメンテが頻繁に必要なので、人件費がかなりかかります。
リース契約の終了
ゲームセンターのゲーム機は1台数百万と高額です。
それを全国で数百台購入するとなるとゲームセンターの負担は大きいので、購入ではなくリース契約で設置する場合があります。
リース契約を簡単に説明するとレンタルといった感じですね。
そのリース契約が切れるとゲーム機は返却しなければなりません。
毎年リース料を支払う必要があるので、売上が取れない台はリース契約を終了して返却をします。
特にラウワンはリース契約のゲーム機が多いので、本社がリース契約終了して、各店舗で撤去するよう指示している可能性が高いです。
スタホ4の設置スペース確保
売上が取れていなくても設置を続けていたのになぜこの11月のタイミングで一斉に撤去し始めたのか?
それはスタホ4が発売されるからです。
スタホ4は従来であればメダルゲームなのでメダルコーナーに設置されますが、今作からそのメダルはスタホ4専用メダルとなり、またそのメダルも電子メダルとなるのでメダルコーナーに設置する必要性がありません。
メダルコーナーに設置してても、そこで増えたメダルはスタホ4では使えないのです。
アーケードゲームの新作馬ゲーといった感じですね。
その為、ゲームセンターにもよりますがスタホ4をメダルフロア以外に設置する店舗が出てきています。
特に多層階のゲーセンはメダルフロアに置いててもメダルの売上は増えないので別フロアに移動しているところが多いです。
さて、このスタホ4はかなりの設置スペースを取ります。
メインモニタとサテライト10台分のスペース確保は大変です。
そこで候補に上がるのが、売上が取れていない、占有面積が広いガンストです。
全国にガンストファンは多いですが、ゲーセンは売上を重視するのでガンストが撤去されてしまう結果になりました。
ラウンドワン上尾店にもガンスト撤去の張り紙が…
お疲れ様でした(´・ω・`) pic.twitter.com/26bUQWtGYM— 慧眼 (@cross_hawkwings) November 10, 2019
ガンスリンガーストラトスはサービス終了?
ガンストがサービス終了する可能性は非常に高いですが、まだゲーセンにも通達は無いようです。
ゲーセンに通達があれば誰かツイッターで漏らしてるでしょう。
ユーザーに発表されてからでも3ヶ月は猶予はあるはずなので、2020年3月までは大丈夫かなといった感じですね。
ただ、11月の全国一斉撤去でゲーセンからもらえる通信量がメーカーに入らなくなるので、サーバーの維持費などを考慮すると近々にサービス終了してしまう可能性もあります。
ガンストの売上が取れている店舗は撤去せず残り続けるでしょうが、アップデート終了が宣言されている以上、いつまでもつのかは難しいところですね。
ガンスリンガーストラトスの新作は?
2018年9月のアップデート終了発表時に、プロデューサーの門井氏は世界進出を考えているので充電期間としたいと発言がありました。
ガンストファンは新作への期待を膨らませましたが、その後開発状況等の進展の発表は無いままです。
ゲーセンから撤去されている現状、メジャーバージョンアップによる「ガンスリンガーストラトス4」の可能性はほぼゼロとなってしまいました。
可能性があるとすれば「maimaiでらっくす」や「WCCF FOOTISTA」などのように新筐体での新作ですが、ロケテや開発情報が上がってきていないのでこれも可能性としては低く、あってもまだ先になるでしょう。
ゲーセン業界で考えると、同じスクエニ発売の「星と翼のパラドクス」が大爆死してくれたので新作を出す余裕はないのかもしれません。
ただ、スクエニは過去作のリメイクが好きなので新作ガンストも十分ありえる話ではありますね。