『ゲーセンで財布やスマホがなくなった』
もしあなたがそうなった場合、どうしますか?
自分で探す?
店員さんに聞く?
防犯カメラ見せてもらう?
警察に通報する?
大事な物がなくなると焦りますよね。
ゲーセンでは日々たくさんの拾得物が届けられます。
私が働いていたゲーセンでも、毎日2〜5個くらいは財布や携帯などの貴重品の落し物がありました。
ゲームに集中していると、ついつい目を離してそのまま忘れてしまうんですよね。
紛失してもすぐ見つかれば良いのですが、置き引きや盗難にあった場合、見つからない事が多いです。
そこで今回は、もしゲーセンで置き引きや盗難にあった場合どうしたらいいかについて解説します。
また、実際に盗難被害にあった方からよく防犯カメラの映像を見せてくれと言われますので、お客さんが防犯カメラを見れるかどうかについても解説します。
目次
ゲーセンで置き引きや盗難にあったらどうすればいい?
もしゲーセンで財布やスマホなどを紛失した場合どうすればいいか解説します。
慌てて手順を飛ばしていきなり警察に通報するなどしないようにしましょう。
通報したはいいけどカバンの中にあった、という事例もありました。
①紛失した可能性のある場所に戻って探す
まず、なくした財布やスマホをどこの時点まで持っていたかを思い返して、置きっぱなしにしている場所に戻って探しましょう。
紛失してすぐであれば、その場所に置きっぱなしになっている可能性があります。
また、カバンなどに入っていないかもう一度確認しましょう。
②店員さんに拾得物で届いてないか問い合わせる
もし自分で探しても見つからなければ、店員さんに拾得物で届いていないか問い合わせしましょう。
その際、「忘れ物届いてない?」ではなく「いつ、どこで、なにをなくしたので拾得物で届いてませんか?」と聞くようにしましょう。
③警察に盗難届を提出する
店舗に拾得物で届いていなければ、警察に盗難届けを提出しに行きましょう。
明らかに盗まれたとわかっているのであれば、①②は飛ばしてすぐ警察に通報しましょう。
注意点は、「遺失届」ではなく「盗難届け」を提出する事です。
「遺失届」の場合、もし拾得物として届いたら連絡してくれるだけで、警察が捜査してくれない可能性があります。
ここまでの手順を進めたら、後は警察から連絡があるまで待つしかありません。
ゲーセンの防犯カメラは見せてもらえる?
ゲームセンターには防犯カメラが設置されています。
あなたが置き引きや盗難、または何か被害にあった場合、店舗に防犯カメラを見せて欲しい、もしくは防犯カメラで調べて欲しいと言ったりするかもしれません。
ゲーセンではお客様に防犯カメラの映像を見せたり、お客様の依頼で映像を確認する事はありません。
警察からの要請があった場合のみ、警察に映像を提出したり、その場で確認してもらう事はありますが、お客様が立ち会う事はできません。
お客様に防犯カメラの映像を見せられない理由は、プライバシーとセキュリティの問題が発生するからです。
・プライバシーの問題
防犯カメラの映像はたくさんのお客様の顔などの情報が保存されるので、個人情報保護法により適切に管理しなければなりません。
・セキュリティの問題
防犯カメラの映像は画角や解像度、設置位置などがわかってしまうので、映らない死角などの情報が他人に渡ると防犯上の問題が発生します。
お客様の依頼で映像を確認する事がない理由は、店員が確認したとしてもどうする事もできない事と、確認したとして信じてもらえない事があるからです。
・確認したとしてもどうする事もできない
店員が防犯カメラの映像を確認して、それらしい犯人が写っていたとしても、何もする事ができません。
置き引きであれば犯人はすでに店外へ逃亡しているので、そこからの対応は警察になります。
もし仮に店舗に残っていたとしても、その人が犯人でなかった場合は名誉毀損で訴えられたり、その人が犯人であった場合は何か危害を加えられる可能性があるので、どちらにせよ警察が対応した方が安全です。
・確認したとしても信じてもらえない
もし店員さんが映像を確認して「何も写ってませんでした」と言われた時、あなたはそれで納得できますか?
ちゃんと見たのか、信用できないからやっぱり見せろってほぼ間違いなくなるんですよ。
これらの理由から、お客様が防犯カメラの映像を見ることはできないので、すぐ警察に盗難届けを提出して対応してもらいましょう。
盗難の場合のゲームセンターの管理責任は?
ゲーセンは遊戯場所と遊戯機を営業施設内に設置して提供するだけなので、施設利用者の所持品の管理責任は負いません。
店舗に設置されているロッカーであっても、トラブルの際の責任は負わないと注意書きが貼ってある場合がほとんどです。
全て自己責任になってしまいます。
店員の対応が冷たい
「財布を紛失してこっちは被害者なのに、店員の態度が協力的じゃなくて冷たい!」
と思ったり、直接言ってくる方もいらっしゃいますが、それは筋違いです。
財布を盗られてかわいそうだなとは思いますが、店員には犯人を逮捕する権限も通報する義務もありません。
現行犯であれば捕まえる事ができますが、そうでなければ逆に逮捕・監禁罪が問われる可能性があります。
ですのでゲーセン側としては警察に任せるしかないのです。
一緒に探すのを手伝うという事もありますが、稼働が高くて忙しい場合は他のお客様を放置するわけにもいかないので、お手伝いできない場合もあります。
フロアを巡回していると財布やスマホが筐体の上に置きっぱなしになっているのをよく発見します。
都度拾得物で処理するのですが、「ちょっと置いてただけなのになんで持っていくんだ」と後で取りに来てクレームを言われる事も多々あります。
その置いてた一瞬で盗まれる可能性があるのに、ありがとうではなく文句を言われたりします。
私が働いていたゲーセンでは、1日に2〜5個も財布やスマホなどの貴重品の拾得物がありましたので、もっと自己防衛の意識を持って欲しいなとは思います。
ICカードなど通常の拾得物含めると日に10個以上は落し物があります・・・
ゲーセンの防犯カメラが少ない
「なんでここに防犯カメラがないんだ!」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、防犯カメラの設置や維持には費用がかかります。
1台設置するだけで数十万円かかるので、たくさん設置するのは困難です。
設置したからといって売上が上がるわけではないので・・・
置き引きや盗難被害にあった財布やスマホは見つかる?
置き引きや盗難被害にあった財布やスマホは見つかるのか不安に思う方も多いでしょう。
警視庁平成30年警察白書 統計資料によると、平成29年の置き引き等の非侵入盗の認知件数は約34万件あり、検挙数は14万件、検挙率は40.8%となっています。
認知件数は年々減少しており、検挙率は年々上昇しています。
認知件数なので、盗難届けを提出せずに泣き寝入りになっている方も含めると戻ってくる確率は低いかもしれません。
ただ、そのゲームセンターで盗難被害が頻発していた場合、窃盗犯が狙ってきている可能性が高いので、私服警察の方が巡回したり張り込んでくれたりするようになります。
これ以上盗難の被害にあう方を増やさない為にも盗難届けを提出しておいた方が良さそうです。
トイレで現金だけ抜き取って財布はトイレのゴミ箱に捨てている場合もよくあるので、ゴミ箱をチェックしてみるのもありかもしれません。
【スリ・置き引き等の非侵入盗の認知件数推移グラフ】
【スリ・置き引き等の非侵入盗の検挙件数推移グラフ】
【スリ・置き引き等の非侵入盗の検挙率推移グラフ】
置き引きや盗難被害への対策
ゲームに集中していると荷物への意識がおろそかになり、盗難や置き引きにあう可能性があります。
置き引き被害にあわない為の対策を、ツイッターでわかりやすい漫画で紹介してありましたので、こちらを参考にしてみてください。
ゲームセンターでの置き引き被害についての注意をだらだらと書いてみました。長くなってしまいましたがゲーセンに行く人たち、これからゲーセンデビューしてみようと思っている方への警鐘となれば幸いです。 pic.twitter.com/ZJHlUrsHOo
— †┏┛ひなぺこ┗┓† (@hinapecco) January 30, 2015
二人組に置き引きされるといったケースがあると伺ったので、こんなのもあるらしいという補足絵です。戦国勢はわりと財布をこの位置に置く方も多いのでご注意下さい。
情報提供してくださったランダム式さんありがとうございました。 pic.twitter.com/muSjbxcrBs— †┏┛ひなぺこ┗┓† (@hinapecco) January 31, 2015
あとがき
以上、ゲーセンで置き引きや盗難被害にあったらどうしたらいい?防犯カメラは見せてもらえるの?という疑問についての解説でした。
貴重品を紛失したら
①紛失した可能性のある場所に戻って探す
②店員さんに拾得物の問い合わせをする
③警察に盗難届けを提出する
置き引きや盗難は犯罪なので、店員さんでは対応できないので警察に頼りましょう。
ゲームプレイ中は持ち物への意識が離れてしまうので取り扱いには十分注意しましょうね。
ゲーセンでは財布や携帯だけでなく、両替機でのお札の取り忘れ(1万円札を両替して100円玉だけ取ってお札はそのまま)や、メダルの置き引きも非常に多いです。
特にメダルは筐体に置いたまま平気でトイレに行ってしまう人が多いです。
盗まれた分を店舗に保証するよう求めてくる方もいらっしゃいますが、他の財布などと同じく保証はできません。
ですのでちょっと離れるだけだとしてもメダルバンクに預ける等の自衛は必要です。
店員もそのメダルが誰のメダルかなんて見張ってでもいない限りわからないので・・・
置き引きは本当に一瞬なので現行犯で捕まえるのは非常に難しいです。
私はゲーセンで10年働いていましたが、現行犯で捕まえたのは3人でした。
偶然発見ではなく、怪しい人をマークしておいての現行犯なので、なかなか現場に居合わせれないですね。
ですので被害にあわないように、しっかりと自衛する事が重要です。