ゲーセンが閉店すると預けているメダルやデータはどうなる?

ラウンドワン八王子店が2019年6月2日をもって閉店するとの事です。

 

賃貸借契約の満了が理由との事ですが、地元で遊ばれていた方には相当な痛手でしょう。

小規模なゲームセンターの閉店は多いのですが、ラウンドワンといった大きなゲームセンターの閉店も、何かしらの理由でありうるのです。

 

皆さんが通われているゲーセンも突然閉店する事になるかもしれません。

では、ゲームセンターが閉店するとどういった影響があるのでしょうか。

 

預けているメダルはどうなるの?

遊んでいるゲームのデータはどうなるの?

 

色々気になりますよね。

そこで今回はゲーセンが閉店すると預けているメダルやデータはどうなるのか、元ゲーセン店員が詳しく解説します!

 

 

ゲームのデータはどうなる?

ハテナのイメージ画像

基本的なゲームデータは店舗保存ではなく、各メーカーのサーバーが保存しているので他店でも問題なく使えます。

 

しかし、スターホースなどのメダルゲームのデータは、店舗毎に設定されている為、他店で使おうとすると、またゼロからのスタートになってしまいます。

近隣に同系列店舗がない場合は、このスターホース3のデータなどは無効になってしまいます。

 

ラウンドワン八王子店のケースですと、「スターホース3」のデータは武蔵村山店にデータが移行されるそうです。

しかしこの2店舗間、それなりの距離があります・・・

風営法により、預けているメダルの店舗間移動や換金は出来なくなっており、一切の保障はありません。

つまり、今までコツコツと預けていたメダルは全て無くなるという事です。

 

これが閉店の1〜2ヶ月前に突然告知されるのです。

たまったもんじゃないですよね。

 

ラウンドワン八王子店は19年間営業していたので、長く遊んでいた常連さんは、

メダルを10万枚や100万枚単位で持っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。

これが6月2日で0枚になってしまうのです。

オンラインゲームやアプリゲームがサービス終了して、育てていたデータがなくなってしまうのと同じ感じでしょうか。

とても悲しいですね。

 

ちなみにメダルを現物で店舗外に持ち出す行為は、窃盗罪になり罰せられます。

 

預けていたメダルをなんとかする

ゲームセンターの画像

預けているメダルが0枚になってしまうからと、諦めて放棄したり、適当に消化してしまうのはもったいないです。

どうせ0になるくらいなら、ゲームデータの移行にかけてみましょう。

 

八王子店のケースでいうと、スターホース3のゲームデータが移行されます。

スターホース3は簡単に言うと、

1.「メダルで馬を育てて」

2.「育った馬をレースに出して」

3.「その馬が勝って育成した分のメダルがある程度返ってくる」

仕組みです。

 

ですので、「八王子店で持っているメダルで馬を育て」て、

データ移行後、「武蔵村山店で馬を出走させる」と、

預けていたメダルを次の店舗に移動させる事が出来る可能性があります。

もちろん失敗する可能性もありますが、何もしなくて0になるくらいならデータ移行を狙ってみるのも手ではないでしょうか。

 



これまでのラウンドワン閉店店舗

閉店のイメージ画像

これまでのラウンドワン閉店店舗はWikipediaによると毎年数店舗あるようです。

  • 堺・石津店(2001年9月30日閉鎖)
  • 大仙店
  • 泉大津店(1980年開店の1号店、1997年3月閉店)
  • 和歌山ぶらくり丁店(2001年4月閉店)
  • 姫路店→レインボーワールド姫路
  • (旧)梅田店(賃貸契約満了により2008年7月21日に閉鎖したが、敷地を拡張して再び賃貸契約を結んだ上で、ほぼ同じ場所に(新)梅田店が2011年3月28日開店)
  • 瑞穂店(2012年9月2日閉店、賃貸契約満了による)
  • 柏店(2016年1月11日、2016年4月25日アリオ柏に移転して開店)
  • 平野店(2016年6月19日、賃貸契約満了による)→解体
  • 刈谷境川店(2016年8月31日、賃貸契約満了による)→中古車販売店に
  • 川西店(2016年9月19日、賃貸契約満了による)→スポーツクラブに
  • 名駅南店(2016年9月25日、賃貸契約満了による)→レインボーワールド名駅南
  • 大東店(2016年9月25日、賃貸契約満了による)→解体更地
  • 足利店(2016年10月10日、賃貸契約満了による)解体更地
  • 足立江北店(2017年1月9日、賃貸契約満了による)→外車販売店に
  • 新御堂緑地店(2017年1月9日、賃貸契約満了による)
  • 奈良店(2018年4月8日、2018年7月27日に奈良ミ・ナーラ店に移転して開店)→旧・奈良店建屋は解体
  • 尼崎店(2018年5月6日、賃貸契約満了による)→解体
  • 宝塚店(2018年5月6日、賃貸契約満了による)→解体後フットサルコートに
  • 茨木店(2018年11月25日、賃貸契約満了による)
  • 八王子店(2019年6月2日閉店)

出典元:ラウンドワンーWikipedia

 



メダルをやらない人には影響は少ない

ゲーマーの画像

他店でもデータは使えるので、メダルを持っていない人には、

近隣に自分がやりたいゲーム機が設置してあるゲームセンターがある場合、影響はそれほどないでしょう。

別のゲーセンに行って遊べば良いんですからね。

ただ、その店舗の設置台数が少ない場合、待ち時間が増えるようになるかもしれません。

 

ゲームセンターが閉店すると近隣のゲームセンターはどうする

喜んでる店員のイメージ画像

ライバル店が無くなるので、近隣のゲームセンターにとっては顧客獲得のチャンスです。

期間限定で100円2プレイのクレジットサービスや、スタホ3などのデータ移行キャンペーンを実施する店舗も出てくると思うので、

近隣店舗の情報はどんどんリサーチするようにしましょう。

 

ゲームセンターが閉店すると、近隣の店舗の顧客は増える?

上昇のイメージ画像

私が勤務していたゲームセンターでの経験談になりますが、結論としては「体感できるほど増えない」です。

 

勤務地付近のゲームセンターが2店舗3店舗閉店するのをいくつか体験しましたが、売上データから見てもほとんど伸びませんでした。

この事から、閉店店舗で遊んでいた常連さんは、その店舗が閉店するとゲーム自体を辞めてしまっている可能性が高いと思われます。

 

良いキッカケで辞めてしまうのかもしれませんね。

 

実際閉店する店舗のお客さんに直接聞きにいったりもしたのですが、

コツコツ育てていたスタホ3のデータをまた1からやれるかというと、そうでないといった方も多かったです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ゲームセンターが閉店する事の影響について解説しました。

 

ゲームセンターの閉店が増えている昨今、ホームにしていたゲームセンターが閉店する事がきっかけで、ゲーム自体を辞めてしまう方が増えています。

これによりコアなゲーム性のゲームは顧客が減り、またそのゲーム性から新たな顧客が獲得し辛く、結果的にアーケードゲームをやる人口がどんどん減っていっている状態です。

代わりにUFOキャッチャーやプリクラなどのライトな層に向けたゲーム機が好調で、各店舗もどんどんその方向へシフトしていっています。

 

今あなたが遊んでいる店舗は、今後どうなっていくでしょうか。

 

閉店していくゲームセンターについては別記事で解説していますのでこちらをご覧ください。

>>衰退の危機?閉店していくゲームセンターの現状と今後について考える

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