クレーンゲームの橋渡し台の攻略が難しい!
橋渡し台とは、箱物のフィギュアでよく使われている、棒2本の上に箱物が乗っている仕掛けです。
はしおとし台とも呼ばれています。
上手く景品を動かして、棒の隙間に落とすとゲットできるのですが、仕掛けはシンプルなのに難しいです。
ゲームセンターのセガやタイトーは、フィギュアはほぼこの仕掛けを採用しており、欲しいフィギュアがある場合、この仕掛けを攻略しなければなりません。
(ラウンドワンでは坂道台と呼ばれる坂を滑り落とす仕掛けがよく使われています。)
この仕掛けが生み出されてからすでに10年以上経ちますが、まだまだ現役バリバリの仕掛けです。
様々な攻略法や動画が上がっているにも関わらず、ゲームセンターはこの仕掛けを採用しています。
実は取れない理由があるんです。
きちんと攻略法を知って挑戦しないといつまで経っても取れないのです。
攻略動画を見て、安易に「この辺狙えばいいんだ」と思ってプレイしていませんか?
橋渡し台はシンプルな仕掛けですが、1台1台攻略方法が微妙に異なるのです。
プレイする前に、
『アームサイズ』、『爪の角度』、『橋の幅』、『景品の重さ・重心』
意識してますか?
今回はUFOキャッチャーの橋渡し台の攻略法について元ゲームセンター店員が解説します。
YouTube攻略動画をパッと見ただけでは再現できない、橋渡し台の攻略方法を4種類、写真付きで詳しく説明するので必見です!
また、何回やっても取れない理由について、あなたのプレイ方法とゲームセンターの設定方法の2つの視点から解説します。
目次
セガ式クレーンゲームの橋渡し台の取り方
それでは早速クレーンゲームの橋渡し台の取り方・コツを解説します。
フィギュアといっても、箱の形や重さが種類によって大きく変わります。
同じ橋渡し台だからといって、同じやり方では通用しません。
フィギュアの大きく分けて4種類の取り方があります。
橋渡し4種類の取り方
・縦ハメ
・横ハメ
・刺し回し
・バランスキャッチ
それぞれのやり方を説明していきます。
正方形のフィギュアは縦ハメ
まずは基本の縦ハメと呼ばれる取り方です。
(見本のフィギュアはハードオフで200円で売ってました)
箱が正方形に近いサイズのものはこの攻略法を使います。
初期位置
狙う位置:片方のアームを寄せて奥側にかけます。
横軸はフィギュアの中心よりやや右寄り
縦軸は上の2本のバーの隙間にアームが通るように狙います(箱の上側)
そうするとフィギュアが若干持ち上がり、上方向かつ、斜めにズレます。
下の写真は初期位置から移動して片方の角が浮いた状態です。
2手目以降
狙う位置:浮いている角の対角線上の角にアームパワーがかかるようにします。
横軸はフィギュアの左寄り(右アームがギリギリ入るくらい)
縦軸は上の2本のバーの隙間にアームが通るように狙います(箱の上側)
そうするとフィギュアがさらに上側にズレます。
反対の角が浮いたら、狙う位置を右寄りに変えて、左右交互にズラしていきます。
下の画像の位置まできたらあとちょっとです。
これまでと同じように上側を持ち上げると、下の角が外れて景品をゲットできます。
※箱の下側の角が両方とも棒に触れている場合は詰んでいる可能性が高いので、店員さんにお願いしてどちらか角を外してもらった方が良いです。
アームの引っ掛ける位置を左右交互にズラしながら箱を隙間に落とすイメージです。
アームパワーをかけるのは、常に浮いている角の逆側です。
長方形のフィギュアは横ハメ
長方形の箱のフィギュアは縦ハメしにくいので、横ハメで攻略します。
(見本のフィギュアはハードオフで300円で売ってました)
初期位置
狙う位置:片方のアームを寄せて奥側にかけます。
横軸はフィギュアの中心よりやや右寄り
縦軸は上の2本のバーの隙間にアームが通るように狙います(箱の上側)
縦ハメの時と同じ狙い方です。
アームで持ち上げてナナメにします。
下の写真は初期位置から移動して片方の角が浮いた状態です。
2手目以降
狙う位置:浮いている角の対角線上の角にアームパワーがかかるようにします。
横軸はフィギュアの左寄り(右アームがギリギリ入るくらい)
縦軸は上の2本のバーの隙間にアームが通るように狙います(箱の上側)
ここも縦ハメと同じ手順です。
その次からが縦ハメと手順が変わります。
フィギュアの箱の下側の角4箇所を、橋の部分から落とさないように横に向けます。
上側を狙って角が落ちそうになったら、次は下側を狙うという感じです。
下の画像の位置まできたらあとちょっとです。
フィギュアの箱の上側、棒に乗っている角部分を右アームで持ち上げるようにすると、角が取れて橋の間に落ちてゲットできます。
滑り止めが棒に付いている場合は、もう少し横向きになっていた方が取りやすいです。
横ハメは出来るだけフィギュアの箱が横向きになるように上下でアーム位置を調整して箱をズラします。
横向きになった時に棒にくっついてしまうと、詰んでしまうので、その際は店員さんに直してもらいましょう。
橋渡しの幅が狭い時は刺し回し
次に、刺し回し(ぶっ刺し)と呼ばれる取り方です。
縦ハメを狙っていて箱が回転しすぎた場合や、橋渡しの幅が狭い場合に使えます。
刺し回しのポイント
狙う位置:箱の蓋の隙間にアームを差し込みます
直接箱の隙間を狙うのではなく、箱の上部からアームを滑らせて隙間にねじ込むように狙います。
上手く隙間に刺さると、アームが戻る時に箱が回転して隙間に落ちてゲットできます。
これは縦ハメよりも手数が少なく取ることが出来ます。
アームの爪の角度が良い時はバランスキャッチ
アームの爪が水平になっている時に有効です。
下の写真の赤い部分のように、横に真っ直ぐになっている状態です。
通常であれば角度がついて斜めになっています。
この水平状態の時であれば、フィギュアを真ん中で持ち上げようとすると、爪に引っかかってそのままフィギュアが持ち上がります。
持ち上がって橋の隙間に落ちたら良いのですが、落ちなくて変な所に転がったとしても、
次の手でアームでフィギュアの角を押して転がす事で簡単に取ることができます。
フィギュアの箱の中央より少し上側を持ち上げて手前に箱を落とすという作戦も使えます。
アームパワーが入っていなかったとしても、フィギュア自体が軽い場合は爪に支えられて持ち上がる場合が多いです。
UFOキャッチャーの橋渡し台が取れない理由
攻略法を解説しましたが、その通りにやっても取れない場合が多々あります。
その理由について解説します。
ゲームセンターの設定が厳しい
ゲームセンター側目線で見た時、橋渡しの仕掛けを作成するのはとても楽です。
景品のサイズに合わせて橋の幅を調整して、景品が動く程度のアームパワーにして設定終わり!
という場合が多いです。
しかし実際には注意すべきポイントがいくつかあるのですが、ゲームセンター側はあまり気にしていないのです。
その理由は景品の納品日が関係しています。
基本的にフィギュアは金曜日・土曜日に納品します。
毎週10種類近くのフィギュアが納品され、さらにぬいぐるみなどの景品も同時に納品されます。
店員さんはこれを一気に入れ替えしないといけないので、
似たようなサイズで納品されるフィギュアの設定は、
パパッとよくチェックせずにやってしまうのです。
その為、きちんとテストプレイされていない、極端に難しい台、設定が緩くて簡単な台の両極端が発生します。
注意すべき点を理解せずに攻略動画を見てそのままプレイするとなかなか取れません。
プレイする前に以下の注意点をチェックしましょう。
フィギュアの重さとアームパワー
フィギュアは同じサイズの箱であっても、中身が違うと重さが全然違います。
女性系のフィギュアは軽く、ドラゴンボール系のフィギュアは重いです。
よく同じサイズの箱だからという理由でアームパワーの設定変えずに入れ替えされるケースがあります。
そのせいで全く動かない台が出来てしまうのです。
きちんと重さを測って、パワー設定するマニュアルがあるゲームセンターはないんじゃないでしょうか。
私がゲームセンターに勤務していた時も、景品を引っ掛けてみて持ち上がるか撫でるかでパワーを体感で調整してました。
滑り止め
棒に滑り止めのチューブを取り付けられている事がよくあります。
軽いフィギュアだと滑ってすぐ落ちてしまうので取り付ける場合が多いです。
しかし重いフィギュアでも滑り止めを付けると、全然動かないといったケースが発生します。
これもゲームセンター側のチェック不足ですね。
また、滑り止めチューブを濡れたおしぼり等で拭くと、滑り止め効果がパワーアップします。
滑り止めチューブを拭く前でパワー設定をしていて、後でチューブを拭かれると全然動かないという事になります。
フィギュアの箱を丁寧にラッピングしているのも実は滑り止め狙いの場合があります。
箱のフィルム&滑り止めが合わさるとガッチガチになって滑らなくなります。
アームのサイズ
大きいフィギュアの箱だからといって大アームが使われる場合が多いです。
大アームの場合、横への移動範囲が狭められるので、横ハメの難易度が上がってしまいます。
中アームと比較して、横のアクリル面に当たらないようにアームのホーム位置がより内側に、
中央を越えて隣の席と干渉しないようにエンド位置がより内側になります。
これにより狙いたい位置を狙えなくなって詰む場合があります。
UFO8とUFO9
UFO8とUFO9で設定項目が違います。
特に差が出るのが、押し込みの強さです。
UFO8は押し込みの強さを3段階で調整出来ますが、UFO9は設定できません。
押し込みの強さが強いと、箱の角を押し込んで回転させるという方法も使えますが、弱いと押し込めずにアームが止まってしまいます。
また、台によって違うのですが、アームが降りる際に、若干アームが回転する台があります。
特にUFO9に多いのですが、アームの固定が甘かったり経年劣化で回転するクセがつきます。
同じ台でも1P側と2P側で動きが変わる台があるので、どれくらい回転するクセがあるのか見極めましょう。
プレイする側のスキル不足
ゲームセンター側の設定以外にも、プレイする側のスキル不足が取れない原因です。
攻略動画や記事を見たからやってみよう、ではなかなかうまくいかないものです。
テストや試合に挑む時、勉強や練習ってしますよね?
練習もせずにいきなり実戦で成果を出せる人は稀です、というかほぼいません。
あなたはUFOキャッチャーの練習ってしたことありますか?
台の見極め
上述した通り、ゲームセンター側の設定で取りにくくなっている場合が多いです、
その為、取りやすい台と取りにくい台を見極める力が必要になります。
フィギュア転売やせどりで稼いでいる人、YouTube動画をあげている人はこの見極めが非常に上手いです。
取れない台は絶対にプレイしません。
見切りをつけるのも大事です、1回やってダメそうだったら切り上げます。
どうしてもその景品が欲しいのであれば、別の店舗に取りに行くのです。
景品の位置、橋の幅、アームのサイズ、爪の角度をしっかりチェックしましょう。
橋渡し台のトレーニング
フィギュアが橋渡しの仕掛けに置いてある時、実際にどう動くか家で確認した事ありますか?
おそらくやった事ある方は少ないと思います。
何事にも練習って大事ですよね、ぶっつけ本番でやる人はほとんどいないと思います。
でもUFOキャッチャーで練習する人ってほとんどいないんですよね。
これをやっている人とやっていない人で大きくスキルに差が出ます。
どこに力をかけたらどう動くかを知っていると強いです。
【練習のやり方】
実際のUFOキャッチャーでトレーニングするとお金がかかるので、
・適当なフィギュアを用意して(ハードオフとかで200円くらいで売ってます)
・突っ張り棒2本(ダイソーなどに1本100円で売ってます)
上記2点を用意して、家で擬似橋渡し台を作成します。
この状態で、自分の手をUFOキャッチャーのアームにみたてて、フィギュアを引っ掛けたり押し込んだりしてどう動くかを検証するのです。
やってみるとここの位置だとまだ動く、ここの位置になるとどう頑張っても動かないというのがよくわかります。
これでハマって詰んでしまう位置、狙う位置をシミュレーションしておきましょう。
状況に応じた対応
橋にフィギュアがハマってしまい詰んだ状態だと、何回やってもどうにもなりません。
それを素早く見極め、店員さんに移動をお願いするのも必要になってきます。
ポイントは、「取りやすくして」ではなく、具体的にこうして欲しいと伝えることです。
「ここの角を棒から外して欲しい」等です。
橋渡し台の攻略に詳しい店員なら断られるケースもありますが、
大抵詳しくない店員ばっかりなので、意外とすんなり取りやすい位置に動かしてくれます。
攻略に詳しくない店員が多いので、「取りやすくして」と言っても全然取りやすい位置にならないということです。
200円1プレイはやらないほうがいい
200円1プレイの台はオススメしません。
100円1プレイの台と比較して、2倍早く取れるかというとそうでもないからです。
店員側の設定ミスも多々ある台で200円投入するのは勿体無いですし、スキル不足で失敗した時のリスクも高いので、100円1プレイの台でやる方が断然良いです。
大手のゲームセンターは100円1プレイの台が多いです。
橋渡し台の棒の滑り止めチューブの正体
橋渡しの棒に付けられている滑り止めのチューブって実は・・・
ホームセンターで売っている耐油チューブなんです!
これに切れ目を入れて棒に取り付けています。
耐油チューブは普通のチューブと違って、表面に粘性があります。
その為滑り止めとしてゲームセンターでよく使われます。
よくぬいぐるみが棒に吊り下げられている仕掛けで使われます。
チューブは透明なものとピンクなものがありますが、ピンクの方が滑り止め効果が高いです。
橋渡し台が取りやすいゲーセン
橋渡し台で取りやすいゲームセンターです。
実際に私がやってみて取りやすかったのと、フィギュア転売の人がよく行っている店の順で並べました。
※店舗によって異なるので参考程度にしてください。
1位 セガ
2位 ラウンドワン
3位 ナムコ
タイトーは厳しいイメージです。
慣れている人ならセガが圧倒的に取りやすいです。
完全マニュアル化されているので、店舗による違いが少ないので、一度コツさえ掴めば同じ手順で他の景品も取ることができます。
2位以下は特にラウンドワンもナムコも大差はありませんが、
ラウンドワンは坂道タイプでフィギュアを多く扱っており、坂道は台数が少ない為、練度が低く狙い目の台が多いので次点にしてます。
タイトーは基本設計は同じですが、微妙に橋が斜めになっていたりして、ゲーム性が店舗によって千差万別なので取るのが難しいです。
そのおかげかたまに数手で取れる台もありますが、沼のように全く取れない台が多々あります。
クレーンゲームYouTube攻略動画
YouTubeでの橋渡し攻略動画です。
実際の動きを見てイメトレしてみましょう。
縦ハメの狙い方動画です。
横ハメの狙い方動画です。
まとめ
以上、クレーンゲーム橋渡し台の攻略・取れない理由の解説でした。
ポイント
・景品の箱の形状別に狙うポイントをきちんと理解する事
・箱の動きをシミュレーションしておく事
・プレイする前に台を見極める事
・状況に応じて店員さんをうまく使う事
が重要です。
欲しいフィギュアがなかなか取れないという方は、この記事をしっかり読んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ムキにならずに見切りをつけるのも重要です、どうしても欲しい景品だったとしても、
他のゲームセンターにもあるはずなので、その1店舗だけで粘るのはやめましょう。
橋渡し以外の仕掛けの攻略法は、別記事で解説してますのでこちらもチェックしてみてください。
◆ラウンドワンでよくあるフィギュアの坂道タイプは攻略はこちらの記事で解説してます。↓
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【ラウンドワン攻略】クレーンゲームのフィギュア台の取り方とコツ
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◆セガによくある剣山台の攻略はこちらの記事で解説してます↓
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【セガ攻略】クレーンゲームの剣山台の取り方とコツ
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◆ナムコによくあるクマの重りを落とす台の攻略はこちらの記事で解説してます↓
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【ナムコ攻略】クマのぬいぐるみ(おもり)を落とす台の取り方とコツ
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ここまでお読みいただきありがとうございました。