毎年ゲームセンターには新しいゲーム機が稼働開始します。
ヒットするゲーム機もあれば、逆に全くヒットしない、爆死してしまうアーケードゲームも多数あります。
ゲーセンの売上が低迷している現状、高い筐体費を払って導入したゲーム機が大コケしてしまうというのは、ゲーセンにとって死活問題です。
しかし発売されるゲーム機も年々大コケしてしまうタイトルが増えてきています。
昔ほどゲーセンにお金を使う人が減ったのもあり、新規タイトルにお金を費やす人が減ったこと、そもそもゲーム自体が面白くないといった理由があります。
という事で、この記事では2019年に稼働開始したゲームで大コケしたアーケードゲームランキングを発表したいと思います。
ゲームセンターで10年以上働いていた私が、売上、ゲーム性、筐体の値段、維持費等諸々を加味して判定します!
目次
2019年爆死アーケードの評価ポイント
まずは大スベりしたアーケードゲームランキングの選定基準について解説します。
1.人気度
人気度、つまり売上(インカム)評価
売上悪い
売上高い
2.筐体価格
そのゲーム機の値段で評価
高い
安い
3.ゲームセンターへの影響
占有面積、設置作業・売上・購入費諸々加味した影響
ダメージ大
貢献
各項目5段階の☆評価を付け、総合☆数が最も低い筐体がその年の大スベりゲーム、つまりクソゲーオブザイヤーアーケードを受賞します。
全国での設置台数が多く、筐体価格も高く、売上が全く取れなかったゲーム機をメインに選定します。
2019年に稼働開始したアーケードゲーム
2019年に稼働開始したアーケードゲームをご紹介します。
・WCCF FOOTISTA
・クロノレガリア
・ぷよぷよeスポーツアーケード
・ソードアート・オンライン アーケードディープ・エクスプローラー
・maimaiでらっくす
・WACCA
・けものフレンズ3
・スターホース4
・ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー
2019年に稼働開始したゲームはは9タイトルでした!
さぁ、一体どのゲーム機が受賞するのでしょうか!?
2019年大スベりしたアーケードゲームランキング
それでは2019年大スベりしたアーケードゲームランキングを発表します!!!
年内9タイトルの中からベスト3の発表です!!
第3位 ソードアート・オンライン アーケードディープ・エクスプローラー
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
バンダイナムコが発売した、ソードアート・オンライン アーケードディープ・エクスプローラーが第2位を受賞!
2019年3月稼働開始。
大人気小説・アニメを題材としたゲーム。
この手のゲームは家庭用ゲーム機も含め、だいたいコケるのが定番。
それもあってか導入したゲーセン自体が少なく、プレイ人口も獲得できず、導入した店舗は涙目となりました。
1.人気度
ネットでもほとんど話題にならず、ひっそりと発売しひっそりとコケた印象。
課金ガチャゲーなのもあいまって、プレイ層も一気に減少。
2.筐体価格
1台約150万円
3.ゲームセンターへのダメージ
導入した店舗が少なかったので、全国のゲーセンへのダメージはそうでもありませんでしたが、導入した店舗は大ダメージです。
アプリとは異なり、リアルカードが排出されるのがゲーセンの強みではありますが、そのゲームの市場が盛り上がっていないので価値があまりなく、プリントするコストがプレーヤーにとって負担となります。
第2位 クロノレガリア
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
セガが発売したクロノレガリアが第2位を受賞!
2019年2月稼働開始。
2018年クソゲーオブザイヤーアーケードの2位を獲得したソウルリバースのコンバージョン筐体。
ソウルリバースが事故死したので、別ゲームのクロノレガリアに転生しました。
1.人気度
稼働初週から爆死したゲーム。
ソウルリバースも含め2度死んでしまったゲーム筐体。
2.筐体価格
ソウルリバースは1台約130万円
コンバージョン費用は不明
3.ゲームセンターへのダメージ
ソウルリバースを大量導入していた店舗はコンバージョン作業で時間を奪われる。
人気がないソウルリバースを撤去していたのに、コンバージョンするという事で再度搬入され設置スペースに悩まされる。
そしてせっかく設置したのに全く売上が取れず・・・
第1位 けものフレンズ3
人気度 | |
筐体価格 | |
ゲームセンターへの影響 |
セガが発売したけものフレンズ3が第1位を受賞!
2019年9月稼働開始。
1.人気度
稼働初週からガラガラ、何回かチェックしましたがプレイしている人を見ることができませんでした。
アニメ1期は好評だったものの、期待の2期は大炎上、3として出した今作はなぜかアプリ版もリリース、ゲーセンでやる意味・・・
2.筐体価格
レンタルのみ?費用不明。
3.ゲームセンターへのダメージ
カードはその場でプリントされるオンデマンド印刷システム、プリンターの不具合で詰まり頻発。
そもそもプレイしている人がほとんどいない、稼働してもエラーが出る。
年代別の爆死ゲーム
2019年以前の爆死ゲームを別記事で紹介していますので、興味がある方はこちらも読んでみてください。
関連
・2016年のアーケードゲームランキングについての記事。
関連
・2017年のアーケードゲームランキングについての記事。
関連
・2018年のアーケードゲームランキングについての記事。
まとめ
以上、クソゲーオブザイヤーアーケード2019でした!
2018ランキング
1位 けものフレンズ3
2位 クロノレガリア
3位 ソードアートオンライン
期待のWCCFが大スベりしてしまいましたね。
今後のバージョンアップで離れてしまったユーザーは戻ってくるのでしょうか。
1位〜3位まで発表しましたが、2019年は大不作の年でした。
特にセガ筐体はヤバかったです。
まずはWCCF FOOTISTA、期待度も高く既存のWCCFプレーヤーが最初はプレイしていましたがすぐに離れていってしまう人が多かったです。
当初はWCCFのカードが使えないものが多く、またカードを集める必要がある。
WCCFと比較して未完成な部分や仕様変更が多くあり、既プレーヤーに多大なストレスがかかる。
WCCFと同じく新筐体となった、maimaiでらっくすは、ユーザーの望まない新要素、タッチ感度の不具合、一定時間毎の強制再起動と、悪い事尽くめでした。
そして外装はほぼ変わらないのにフルプライスでの購入と、ゲーセンの負担は大きかったです。
しかしmaimaiユーザーは一定数いるので、売上としてはランク上位よりはましだったのでランク圏外としました。
そして独自メダルへと進化したスタホ4。
分類としてはアーケードゲームではないので今回は除外。
これまで貯めていたメダルは一切使えないので新しく課金してねシステム・・・
セガの強気な運営姿勢にびっくりですが、スタホユーザーはついていっているのでしょうか。
11月稼働開始なので、今後どうなっていくか注目タイトルです。
昨今ネタが尽きたのか、筐体寿命を理由に新筐体を購入させようとメーカーがしてきます。
ゲーセンとしては既存の人気機種の新作となると買わざるをえませんよね。
そして導入したは良いものの、人気としてはひと段落しているゲーム機に新規ユーザーはあまり付かない、既存プレーヤーもまた最初からお金をどんどん使って頑張る気力がない=引退の良いきっかけとなり、逆に売上が下がるのです。
結果、筐体費用を無駄に負担させられ原価分すら回収できずゲーセンにとって大ダメージとなります。
12月稼働予定のジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー。
これも残念な結果になる未来しか見えません・・・