ゲーセンで働いてると色んな誘惑がありますよね、
そんな誘惑に負けずきちんと働いている人がほとんどだと思います。
でも、中には誘惑に負けて不正してしまう人も少なからずいるんです。
隠れてこっそりやればバレない?口止めしておけば大丈夫?
そんな事はないんです!!
今回はそのゲーセン店員の不正や手口、その末路について、私が実際に経験したお話をしていきます。
目次
ゲームセンター店員の不正行為
さて、実際にあった不正行為についてシチュエーション別でお話していきます。
メダルを横流しする
これがよくある不正です、そして発覚した際の賠償金額が最も多い不正になります。
メダルは基本的にメダル貸出機にお金を入れて貸出するのですが、
そのレートよりも安い金額で、店員が直接メダルをお客様に渡してやり取りをする不正です。
通常1000円で200枚のメダルを、こっそり1000円で400枚のメダルを売るとかです。
貸出機外のメダルの流出入はメダル管理簿等に記載する事で管理されてますが、
どの機械にメダルを補充した等記入するだけで、実際それを実行したか確認する手段がありません。
それを逆手にとり、補充した事にしてそのメダルを横流しするのが手口です。
実際にないメダルのやり取りをでっちあげ、その浮いたメダルをお客様と金銭のやり取りをし、自分の懐に入れるわけです。
この手口が多い理由として、
発覚する可能性が低い
大きく稼げる
事が挙げられます。
発覚する可能性が低いのは、管理が割とずさんだからです。
メダルは、(顧客のメダルの増減枚数)ー(貸出された枚数)ー(メダル機が回収したメダル枚数)を求め、
その結果出てくる枚数が謎のメダルとなり、この枚数が増えると不正されている可能性が高くなるので調査をします。
例えば、
顧客のメダルが1万枚増加 ー 貸出された枚数は0枚 ー メダル機から5千枚払い出された = 5千枚謎のメダルが発生している
となり、メダル貸出機からもメダル機からも出されてないのに、5千枚なぜか増えているという現象が発生するのです。
この5千枚が外部から持ち込んだり、
何か不正な手段で得たメダルという事で調査をします。
しかし実際には、台数と顧客データが多い上に、
メダルのメーターを取り間違えたり、入力をミスしたり、機械の不良であったりのヒューマンエラーも多数存在するので、
この謎のメダルが本当に不正なのかどうなのかすぐわからないのが現状です。
その為、万枚単位のメダルの不正であっても、気付かない事がしばしばあります。
でもいつかはバレる
こういう不正は一度やり出すとその旨味から再発する傾向が高い上に、
不正する枚数もどんどん大きくなってしまいます。
その為、一緒に働いている店員がリークする、メダルを遊んでいる常連がリークする、
売買していた人が裏切る、枚数が多くなりチェックに引っかかる等で、
発覚します。
さて、ここからは実際にあった不正についてお話します。
店員A(学生アルバイト)が、放置されたメダルを盗もうとした人を捕まえる、私が呼ばれて対応する。
その際にその人が、店員Aも人にメダルをあげたりしてるからこれくらい見逃してと言う。
その人は現行犯なので出入り禁止処分としたが、その言葉が気になったので以降店員Aの動向を監視する。
その結果不正なログがあった上に防犯カメラでの不正現場を確認した為、店員Aと話をして退職と賠償の話をまとめる。
過去1年以上遡り不正をしていた為、損害賠償金は200万を超える結果となった。
不正が発覚した場合の処分は、
メダルを売買していた場合、
買っていた人は出入り禁止、売っていた店員は、解雇と、不正していたメダル枚数分を、
正規のメダル貸出の値段で返金する事になります。
通常1000円で200枚のメダルを、こっそり1000円で400枚のメダルを売っていた場合、
1000円を得て、2000円賠償する事になり、−1000円となります。
これが1万枚10万枚100万枚になると、賠償金も0が1個ずつ増える事になります。
最近のメダルのレートは1枚当たり4円くらいなので、メダルの枚数×4円が賠償金となります。
大きく稼げる分、発覚した場合の賠償金も大きい額となっています。
ちなみにその店員Aは、学校を退学、就職先の内定も取り消しとなり、コツコツと別のアルバイトで賠償金を払っています。
UFOキャッチャーの景品を盗む
これも多いですね、特に従業員用の出入り口がある店舗や、
ゲームセンターの閉店時間に働いていると発生しやすいです。
どちらも人目に付かないので、1個2個だとそうそうバレません。
景品は1個1個きっちり在庫管理してるように見えて、意外とザルな管理体制です。
数個単位でしたら直接現場を見ない限りわかりません。
フィギュアせどりが儲かる為、大量に持って帰っていた人がいましたが、
流石に個数が多い為発覚しました。
まぁこれも1回やってしまうと何回も繰り返してしまうものなので、
いつかタイミング悪く現場を見られてバレてしまう事が多いです。
これも盗んだ分を過去に遡って賠償となります。
販売額か、原価で賠償かは店舗によって変わると思います。
機械の設定を勝手に変える
100円1プレイの設定を2プレイに変えたり、メダルの払い出し設定を出やすくしたり、
UFOキャッチャーのアームパワーを強くしたりする不正です。
自身へのメリットはあまりありませんが、友人や知り合いにサービスで不正するケースです。
これも周りのお客様や、他のスタッフからリークされ発覚します。
注意もしくは、悪質な場合は退職ですね。
落し物を盗む
ゲームセンターは落し物が非常に多いです。
財布やスマホは1日2〜3個平気で落ちてます。
普通は届けてくれますが、これをそのまま自分のものにしてしまうという不正です。
これは刑法で、
遺失物等横領罪にあたり、「1年以下の懲役または10万円以下の罰金」になります。
持ち主が近くにいたらもっと重い窃盗罪になることもあります。
落ちていたスマホを持って帰ったが、GPSで場所がバレて発覚したとか、
財布盗んでクレジットカードからお金を引き出そうとしたが暗証番号でエラーが出て捕まったとか、
えっ?て思うような事がありました(笑)
防犯カメラもたくさん設置してあるゲームセンターですと、
防犯カメラの映像から、盗んでるのがはっきり映ってたりするので発覚しやすいです。
ゲーム機の中のお金を盗む
ゲーム機の中にはそれぞれ金庫があります。
通常では金庫は専用の鍵でしか開けれず、集金する時のみその鍵は使えるようになります。
本来であれば金庫の中身は取れないのですが、投入されたお金が入るルートがある為、
そこからとりもち状態にした棒で百円玉をくっつけて抜き取ったり、
金庫に入るルートを塞いでこぼれた百円玉を回収するといった不正があります。
これは凄く発覚しやすいです。
なぜなら、集金時に金庫のメーターにより売上に誤差がないか検証しながら現金を回収する為、
上記の方法であれば誤差が発生するのです。
100円200円ならそういう事もあるとなりますが、
1000円とかだと絶対に何か異常があると判断され、検証がされます。
そうすると日毎や時間毎にチェックされるようになり、犯人がどんどん絞られて発覚してしまうのです。
ゲーム機の部品やPOPを盗む
ゲーム機のバージョンアップにより、
前のバージョンの部品や、看板、ポスターなど、欲しい人には売れるので、
店員が勝手に持って帰ってオークション等で販売する不正です。
基本廃棄するものであれば発覚するケースは少ないのですが、
オークションで販売すると、たまにそのメーカーが購入する場合があります。
メーカーは販売者の情報を知ることにより、
その名前を付近のゲームセンターへ通報、発覚するといった流れになります。
自身で楽しむ為に家に持って帰るというのもありますが、同じバイトの友人が来た時に発覚するという事もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゲームセンターも様々な不正があります。
バレなきゃいいと思うかもしれませんが、いつかはバレるんです。
バレてしまうとクビになるだけでなく、前科がつくとか、学校を退学になるとか、今後の人生を狂わせる大きな要因となってしまいます。
これくらいいいだろうって気持ちは危険です。
不正はやらないようにしましょう、やっている人はもうやめましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。